まずは、昨年、霧ヶ峰で、石の上に落として壊してしまったSONY Cyber-shot DSC-S730による撮影を試みた。このデジカメは、霧ヶ峰の落下事故以降、液晶に画像がうまく映らない。とはいえ、シャッターを押すと写真は記録されるので、完全に壊れているというわけではないらしい。が、CCDの画像を内蔵モニターに映せないので、実用的にはかなり不便だ。このカメラは、数年前のクリスマスの日、イギリスのLeatherheadという町で購入したのだが、「ヨーロッパモデルのため日本には部品がないのでは」と修理に二の足を踏んでいる。
しかし、天体写真の場合、特に恒星の写真を撮るときは光量不足になるので、液晶モニターにはどうせ何も映らない。だから、この壊れかけのデジカメは、まさに恒星撮影専用カメラとしてうってつけだ、ということに最近気がついたのである。(参考になったのはこの記事。)いろいろ撮ってみたが、生の写真をみると真っ黒で何も写ってないようにみえる。
年末にフィルム式一眼レフで天体撮影を試したとき、カメラ屋さんは「失敗ですね」といって、ほとんど現像してくれなかったが、普通に現像したら、どれも真っ黒だったからに違いない。しかし、フィルムを明かりに透かしてよくよく見てみると、ちゃんと星らしい点々がちゃんと映っていたから、「写真屋のプリント技術が低いのが悪い」とフィルム式には見切りを付けた。ということで、またデジカメに戻ったのだった。
デジタル写真は、画像処理がソフトウェアでできる。これが天体写真をデジカメで撮る最大の利点だと最近気がついた。MacのiPhotoで簡単な画像処理ができるが、その「シャドウ」値をいじった時「奇跡」が起きた!真っ黒の画面から、恒星が2、3個浮かび上がって来たのだ。
オリジナルの画像(真っ黒) |
画像処理したもの(カシオペア?と電線が浮かんで来た) |
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