2011年1月30日日曜日

Core i7-875Kのベンチマーク (その2)

前回のレポートで、「i7-875Kはi7-870よりデフォルトで遅い」と書いたが、間違いであったことをまずは最初に訂正しておく。詳しいことは後述する。

まずは、今日BIOSのアップデートをしたので、そのメモを書いておく。先日ベンチマークをしたときのBIOSはバージョンF2で、TurboBoostの「限定解除」に対応してなかった。そこで、限定解除に対応したF8にアップデートして875Kの実力を引き出そう、というのが目的。使用したのは、Q-FlashというGigabyteのシステム。マザーボードのBIOSの中に組み込まれているプログラムで、BIOSに入ってからF8キーを押すとQ-Flashに移行できる。ENDキーを押しても起動できるのだが、ちょっと苦労したので、使わないほうがよいだろう。

今回使用するGA-P55-UD3RのBIOSはGigabyteのホームページからダウンロードできる。バージョンF8のものは、motherboard_bios_ga-p55-ud3r_f8.exeという名前がついていて、これはWindowsの実行形式のファイル。しかし実際は圧縮ファイルになっていて、実行するとファイルがいくつか展開される。そのうちのp55ud3r.f8というファイルだけがBIOSアップデートに必要になる。最初はFDに書いてみたのだが、FDを最近あまり使っていないせいか、いろいろ忘れてしまってなかなか先に進まない。(というか、そもそもFDD自体がマザーボードにつながってなかったり、FDDケーブルがなかなか見つからなかったり、さらには壊れてないFDを物置から探し出すのに苦労したり、と「ステージ0」のところで苦労している内に、嫌になってしまったのである。)

そこで、USBメモリを使うことにした。USBメモリにp55ud3r.f8をコピーし、USBスロットに差込む。そのまま、リブートをかけてQ-Flashを起動する。するとFD以外のデバイスが認識される。HDD-xxxxxxとか行った感じの識別ラベルが出るので、それを選びp55ud3r.f8を選択する。後は自動的にBIOSの書き換えが進行する。再起動すると、BIOSはF2からF8にアップデートされていた。(注意:Endキーを押して直接Q-Flashに入ると、FDDしか識別してくれないことが多く、いろいろ悩まなければならない。)

BIOS設定を見てみると、特に大きく変更されたところは無いように見えた。ちなみに、i7-870を挿して倍率変更しようとしても22x以上にすることはできなかった。(大きな数字を打ち込んでも、自動的に戻ってしまう。)

i7-870, 875Kと順番に検査するとき、シリコングリスの量が、やっぱり、ちょっと多いな、と感じたので、指で2カキほどグリスを拭ってやった。すると効果てきめんで、88度に上がっていた875Kの温度が、45度近くまで下がった!TBを動かすには温度が大事な因子となる。つまり、作動に余裕があればあれほどターボがかかる設計になっているから、低温で作動させるのが速く動かすためには大切な条件となる。どうやら、先日の「がっくりの結果」は、私のグリスの塗り方の問題であって、875Kの問題ではなかったようだ。Turbo Boostテクノロジーには、排熱処理がとても大事で、グリスの塗り方も、塗りたくりすぎず、偏らず、薄くまんべんに塗る、という基本を忠実に守る必要がある、と学んだのであった。

結果へ続く。

0 件のコメント: