小海の駅のところで千曲川を渡り、ジュラ紀の地層が広がる山中地溝帯の奥山に分け入る。見事な節理の岩崖が左右に迫る。その向こうに、山水画でみるような岩山が見えた。きっとあの下が滝壺だろう、と思いつつ、一歩間違うと崖下転落となるような、細い崖脇の道を車で上っていく。大きな駐車場が突如眼前に現れ、驚くと共に安心した。そこから、よく整理された階段にて斜面を昇る。昔と違って観光地になってしまったようだ。
2月の厳冬の斜陽を浴びて、凍えながらこの長い山道を時間をかけて登ったのは遠い昔のことになってしまった。今日の三滝(大禅滝)は次のような状態だった。
7、8割といったところだろうか。上の方ではまだ滝が流れている。その水が氷の中に入り込んで流れていたので、まだ完全には凍り付いてないのは明らか。昔は、この滝の中にテラスのような隙間が空いて、その中に歩いて入れた。青みはもっと強くて一面氷の世界だったと思う。温暖化の影響があるのだろうか?しかし結論を出す前に、もう一度、節分の前頃に再訪して確認する必要があるだろう。とはいえ、山中に突然、この氷の巨大な柱が現れると、圧巻の風景だった。
ちなみに、小禅滝は全面氷結していた。
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