2011年1月17日月曜日

ガリレオ衛星の撮影

Cyber-shotとVixenの屈折望遠鏡A80Mfを組み合わせて、木星の衛星(ガリレオ衛星)の撮影に挑んでみた。高級な機材がないので、接眼レンズを覗き込んで撮影する「コリメート撮影」を採用した。

最初はノーマルモード(露出時間は1秒以下)で撮ってみたが、明るい木星しか写らなかった。が、これだけでも、木星が惑星であることが確認できる。つまり、点として写る恒星と違って、円盤状に写る。次に、Cyber-shotにある夜景モードにして、20秒ほどの露出撮影をする。暗いガリレオ衛星もこれなら写る可能性がある。しかし、同時に手ぶれとの闘いにもなる。この日は、この冬最高の冷え込みだったが、息を止め、身動きせずに、カメラと望遠鏡を支えつつ、何度もシャッターを切る。パソコンで画像処理すると、手ぶれがひどく写真としては駄目なものばかり。しかし、その手ぶれの航跡を見るとはっきりとガリレオ衛星が浮かび上がっている!(手ぶれはどうしても出てしまったが)一番ましなものを、記念すべき最初の観測写真として下に掲げておこう。

ガリレオ衛星と木星(午後8時34分ころ)
上の2つは、上よりガニメデ、エウロパ。木星のすぐ下にあるのがイオ、そして下方で少し暗めに写っているのがカリスト。木星の直径を基準(「1」とする)として測ると、衛星間の間隔は、ガニメデより1.2:2.7:0.7:3.0だった。目測と違って、写真に撮ると物差測定できるので、より正確な数字が出せるのは大きな利点だ。

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