2011年8月29日月曜日

信州のセシウム汚染の度合い:早川地図で気になるところ(佐久山地)

まずは早川地図を見てみよう。群馬と長野の県境に注目する。
長野群馬の県境周辺の早川地図
群馬側から見ると、碓氷峠、横川、下仁田、そして群馬の南牧(なんもく、と読む。信州のみなみまき、と同じ漢字を使うが、異なる読み方かつ異なる場所だ)に至る南北に真っすぐに列を成す荒船妙義を含む佐久山地が「汚染地域」だという。

信州側から見れば、碓氷峠(軽井沢)、内山峠(佐久市)、荒船を挟んで十国峠(佐久穂町)まで「汚染されている」可能性があるという。

前回の軽井沢地域の測定で、離山の一部がひどく汚染されていることが判明した。つまり、県境を越えた軽井沢地域にも汚染地域が(点状に)広がっている可能性がある。しかし、弱い汚染が旧軽井沢周辺に広がっているものの、早川地図と測定結果は「おおよそ」一致している。また、南佐久の測定、および佐久市周辺の測定では、佐久平から野辺山高原に至るまでの、千曲川上流地域はほとんど汚染されていないことも明らかとなった。これはまったく早川地図と一致した結果だ。つまり、早川地図は大域的には正しいが、詳細に見ると(マイクロホットスポット?)見逃しているところもあるということだ。「正しくて、正しくない」と認識を持ちながら、早川地図は利用するべきだろう。

大域的には正しいということは、軽井沢の南に帯状に広がる0.25μSv/hの領域も実際に存在する可能性が高い。そこにあるのは八風山、物見山、そして荒船といった佐久山地、そして荒船妙義の山々だ。妙義山は登るのが大変なので、今回は信州側の山々の汚染を調べてみることにした。果たして、そこは0.25μSv/hの領域になっているのか否か?

0 件のコメント: