そこで、久しぶりに天体観測を行った。今夜は天の川がよく見えたのだが、あえて射手座の2つの星雲の撮影に挑んでみた。
実は、射手座(南斗六星)の形をまだマスターしていないので、どこに何があるのか、今ひとつハッキリしなかったのだが、偶然うまい具合にファインダーに入ってくれた。CD-1を起動し、色々な感度で撮影を行ったが、今晩はiso12800で30秒露出が可能だった。そこで、30秒を二枚と、20秒を3枚の、合計2分の露出をgimpによるコンポジット画像で処理することにした。30秒の2枚をまず合成し、次に20秒の3枚を合成する。そして最後にこの2枚を合成するやり方を採用。(これがベストなやり方かどうかは、まだチェックしてない。)最後にiPhotoで色彩をいじって終了。その成果が次の写真。
いて座の2つの星雲(M8とM20)。左下がM8の干潟星雲で、 右上がM20の三裂星雲。M20の斜め左上にあるのはM21散開星団。 |
M20:三裂星雲と呼ばれる。赤いガスが暗黒物質によって3つに分割されていることから、この名がついたのだろう。拡大版の写真で見るとよくわかる。実は、コンポジットのお陰で、暗黒物質の構造がよく見えるようになっている。その上には青いガスもみえる。どちらも恒星が誕生している場所のはず。5600光年(やはり銀河系内の天体)。
M21:散開星団。4350光年。
gimpのコンポジット処理で、初めてまともな写真が合成できたので、ちょっと嬉しい。デジタル撮影は、高級な赤道儀を使って長時間露出するより、カメラの感度を上げて短時間露出のものをたくさん撮影し、最後にコンポジット処理するのがいいと感じた。安い機材で、なかなかの品質の画像が得られるからだ。
M20(三裂星雲)とM21: RAW画像をトリミングしてからコンポジット。 CD-1の極軸調節は難しく、ちょっと像が流れてしまった。 |
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