2011年8月27日土曜日

内部被曝の調査:(1)Whole-body counter(ホールボディカウンタ)

内部被曝を測定する機械があるらしい。ホールボディカウンタという名前だそうだ。福島の住民たちはこれを使って測定された。また、なかには自分から願い出て(たぶんお金を払って)、この機械で測定してもらった人がいるという。その検査結果の通知書がネットに出ていた。

この結果の数字がとても面白い。まずは、個人で検査してもらった新宿の会社員のデータは次のように書いてある。

Cs-137:   868.5 ± 11,561.1 (Bq)
Cs-134:  6,373±33,747.0 (Bq)
K-40:     16,554±70,203.6 (Bq)
I-131:     0.0000±0.0 (Bq)

普通±の後ろに置かれるのは誤差。この測定値はどれも誤差が異様に大きい!

たとえば、セシウム137の場合、誤差の方が2桁も大きな数になっている。身長測定に例えていうなら、「あなたの身長は163±12000センチです」といわれているようなものだ。あなたの身長の誤差が±120メートルもあったら大変なことだ。っていうか、ガンダムも、ゾウリムシも全部この誤差範囲に入ってしまう。率直にいって、こういう計測結果が意味するのは「この機械は測定能力がありません」ということだ。

南相馬市の酪農家の測定結果はNHKのニュースで紹介されたようだ。おそらく上の件と同じ装置だと思われるが、やっぱり面白い数値が出ていた。

Cs-137: 129,746±580,492.5 (Bq)
Cs-134: 122,676±570,312.9 (Bq)

こちらは多少はましに見えるが、それでも4−5倍ほど誤差の方が大きい。例えていうなら、「優勝賞金は12万±60万!」といってるようなものだ。文字通り解釈すれば、優勝賞金は—48万円から+72万までの差があるから、株の取引みたいなものか?優勝しても48万円払わなきゃならない(かもしれない)写真コンテストには、ちょっと応募できない...(Bqというのは「放射」だけで、「吸収」は本来は無いはずだから、-580,492.5という数字の意味がかなり不明だ。が、そこを追及するのは可哀想だからやめておく。が、一つだけ許してもらうとすると、「吸収してくれる物質があったら、まさにイスカンダル文明のレベルに到達できる!」)


前の投稿でちょっと述べたように、この数字自体が「内部被曝の測定に関しては未解決」ということの証明だと感じた。

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