小名浜の海岸は、昔よくバイクでいった。雲がたちこめ、海岸沿いの道路に、風に飛ばされた波しぶきが届くような悪天候のある冬の日に、海岸に降りてみたことがある。遠くに発電所が見えたと思う(地図でみたら勿来の火力発電所で、原発じゃなかった)。寒い日で、浜辺にはひとっこ一人いなかった。
砂の上には、見事なムラサキウニの殻がたくさん転がっていて、あまりにも綺麗だったので5、6個拾ってきて標本にした。しばらく机の上に飾っていたが、その後の引っ越しのドサクサで、今はどこにいったかわからなくなってしまった。もう、あの浜辺では標本が拾えないだろう。(少なくともこれから10年は。)かろうじて30キロ圏外ではあるが、放射能汚染があそこまで広がっている可能性は否定できない。特に海は。
昨年の梅雨の終わり、アクアマリンふくしま(水族館)にいった。工業地帯のなかに、突然現れるガラスの巨大な構築物。駐車場はいっぱいで、ヒトもたくさんいて、ちょっと辟易したが、すばらしい場所だった。そこの魚が停電によって20万匹死んでしまった。悲しいことこの上無し。
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