2011年3月29日火曜日

春の星座観測

計画停電に引っかかったら天体観測でもしようかと思っていたのだが、なかなか実施してくれなかった。残念なことに、新しい区分けでは除外区域になってしまった...とはいえ、今年の春は本当に寒いので、天体観測し終わっても部屋が冷たいとちょっとキツかったかも。複雑な心境なり。まあ、夏に向けて必ず停電はやってくるはずなので、そのときまでの楽しみにとっておくことにしよう。

春になって、木星が夜空から消えた。代わりに土星が上がって来た。冬の星座も西の空に傾き、代わって獅子座や北斗七星が目立つようになってきた。夜更かしすると蠍座すら見える。冬のような寒さはあれど、星で感じる季節は確実に春になってきている。

今夜の狙いは、北斗七星の柄の先にある、M51子持ち銀河だったのだが、残念ながら観測することはできなかった。どこにあるか、だいたいは見当はつくのだが、肉眼観測ではハッキリしなかったし、写真に写してみたが、場所が外れているのか、それとも露出が足りないのか、画像処理してもその存在を確認することはできなかった。M51を探して空を睨んでいる間、大きめの流れ星が3つ飛んだ。そういう時期なんだろうか?

ということで、今夜はとにかく春の星座に慣れるということで、広角レンズで撮影する方針に転換。なかなかよいのが撮れたので、ちょっと嬉しい。
9時頃の東の空。乙女座を中心に様々な星が見られる。

スピカの横に目立つ、菱形の星座がずっと気になっていたのだが、今日やっと「からす座」と判明。高度は低いがよく目立つ。写真ではコップ座も写っていたが、肉眼では見つけ難いと思う。

南の天頂近くに見えた獅子座。

北東の空にくっきりと北斗七星。

北斗七星のζ星は二重星。左がアルコル、右がミザール。

アルコルとミザールまでの距離はそれぞれ81光年と78光年。連星かと思ったら、互いの距離がちょっと離れているような気がする。弱く結びついた二重星か、それとも偶然重なって見えるのかは、まだ結論が出てないそう。私の場合、アルコルを最初に知ったのは「死兆星」としてだった。学校の帰り道に友人とおそるおそる試してみたが、見えずにホッとした。古代ギリシア時代には兵士の視力検査に使ったという。


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