春になって、木星が夜空から消えた。代わりに土星が上がって来た。冬の星座も西の空に傾き、代わって獅子座や北斗七星が目立つようになってきた。夜更かしすると蠍座すら見える。冬のような寒さはあれど、星で感じる季節は確実に春になってきている。
今夜の狙いは、北斗七星の柄の先にある、M51子持ち銀河だったのだが、残念ながら観測することはできなかった。どこにあるか、だいたいは見当はつくのだが、肉眼観測ではハッキリしなかったし、写真に写してみたが、場所が外れているのか、それとも露出が足りないのか、画像処理してもその存在を確認することはできなかった。M51を探して空を睨んでいる間、大きめの流れ星が3つ飛んだ。そういう時期なんだろうか?
ということで、今夜はとにかく春の星座に慣れるということで、広角レンズで撮影する方針に転換。なかなかよいのが撮れたので、ちょっと嬉しい。
9時頃の東の空。乙女座を中心に様々な星が見られる。 |
南の天頂近くに見えた獅子座。 |
北東の空にくっきりと北斗七星。 |
北斗七星のζ星は二重星。左がアルコル、右がミザール。 |
アルコルとミザールまでの距離はそれぞれ81光年と78光年。連星かと思ったら、互いの距離がちょっと離れているような気がする。弱く結びついた二重星か、それとも偶然重なって見えるのかは、まだ結論が出てないそう。私の場合、アルコルを最初に知ったのは「死兆星」としてだった。学校の帰り道に友人とおそるおそる試してみたが、見えずにホッとした。古代ギリシア時代には兵士の視力検査に使ったという。
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