大学の図書館で2冊本を借りた。
コペルニクスの「天体の回転について」(岩波文庫)
的川泰宣著「月をめざした二人の科学者」(中公新書)
前者は1953年に旧漢字体で印刷された第21版(1989年)。現代訳がそろそろ出てもいいのかもしれない。訳者は科学史専門(の物理学者?)で、理科大の創設者の一人らしい。ニュートン力学が完成するまえの本だから、意味の分からない論理があちこちに出てくるかもしれない。幾何学の部分はなんとかわかるかも。とにかく読んでみるしかない。
後者の本は、米ソのロケット競争の裏話で、コロリョフとフォンブラウンの伝記。宇宙科学研究所の教授が書いた名著だと思う。コロリョフのことは、英国のテレビ番組で初めて知った。暗殺を恐れて死ぬまで表舞台に出てこなかったらしい。ソ連が宇宙開発の初期に圧倒的なリードを奪う事ができたのは、彼個人の能力の高さに尽きるらしい。アメリカがアポロ計画で逆転したのは、コロリョフが悲劇的な死をとげたからだと記憶している。
一方、アメリカのロケット開発責任者は、実は、ナチスドイツが世界で初めて開発したミサイルの開発責任者だったドイツ人科学者だ。どういうことで、アメリカに拾われたのか、その辺の経緯がおもしろそうだ。
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