2011年4月20日水曜日

再臨界について:塩素38の測定は誤りだったらしく...

早野教授のTwitterによると、東電は記者会見で「塩素38の検出は間違いだった」と答えたそう。それが本当なら再臨界の議論は、とりあえずこれにて終了ということになる。とりあえずは、東電自身の間違いを認める発表を評価したい。

とはいえ、再臨界の議論を完全に終わらせたいなら、東電は、原子炉近傍における中性子線の測定結果を定期的に出すべきだと思う。(この測定は絶対やってるはずで、それを公開しないのはちょっとおかしいと思う。)

それにしても、この会社の発表には間違いが多いことに辟易する。また、値が跳ね上がったと思ったら「計測器の故障」になってしまうし、分析ミスだったといって、それまでのデータがすべて書き直しになったこともあった。

学部を卒業して東電に入社した友人は、機械工学科のトップでとにかく優秀だった。が、やはり学部で就職すると、博士号を持ち、ポスドクで揉まれた研究者とは比べ物にならないほど、見劣りしてしまうのだろうか?こういう分析ミスは科学者/工学者として許されないぞ!

ちなみに、東電の就職情報を見ると、やっぱり博士号取得者は採用する気がないそうだ。(修士は「あり」だそう。)自分の経験からして「修士、学士」のレベルと「博士、ポスドク」のレベルでは、その能力や経験値に雲泥の差があると思う。

また電力会社にもかかわらず、科学の基礎知識があまりにも無い事務系社員が出世して社長や会長になるような体制はよくないと思う。

1 件のコメント:

kuzzila さんのコメント...

なるほど。「にっぽん企業」というより、日本の「大企業」という意味ですね。最近はアメリカのみならず、韓国や中国にも引き抜かれるようです。