距離4600万年光年。Whirlpool galaxy(M51)の約倍の遠さにあるにも関わらず、随分明るく見える。近づけば、相当巨大で光り輝くまぶしい銀河なのであろう。
図1:ソンブレロ銀河(M104)。真ん中のぼおっとした天体。 右端の明るい星が目印の三重星。 |
見つけ方は次の通り。まず烏座の菱形を探す。その左頂点に位置する二重星(δ星とη星)からスピカのγ星(実は二重星)に向かって直線を描く。その直線沿いに「三ツ星」(下図の円内)がある。
図2:乙女座と烏座の外観図 |
三ツ星の左上の星は「三重星」になっているのが望遠鏡を覗くと確認できる(図1の右端の明るい星)。この三重星は、ファインダーでは二重星に見えた。この三重星の先にM104はある。
それにしても毎回毎回、ぼおっと流れた像ばかりで、ちっとも感動的じゃない。そろそろ、見つけるだけでは飽き足らなくなって来た。そろそろ赤道儀を導入しないと進歩ないかも。(追記:簡易赤道儀で改善した観測写真はこちら。)しかし、ここで焦ってはいけない。まずは、しっかり天体の位置をマスターするべし。
さて、天文ガイド5月号によると、乙女座のγ星にはポリマという名がついているそうだ。ポリマは二重星で、その楕円軌道の周期は171年で、現在最接近の位置にあるという。遠日点に到達するのが2088年(77年後!)。毎年観測して、その軌道を記録するのはおもしろそう。そこでさっそく撮影してみることにした。
図3:乙女座のγ星ポリマ(二重星のはず) |
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