2011年4月26日火曜日

獅子座の3つの星雲の観測(M65,M66,NGC3628)

獅子座の後ろ足の付け根のところに3つの銀河がある。M65,M66,NGC3628だ。この3つの銀河はほぼ同じ距離に位置し(2700万光年)、銀河団を成しているそう。

いつものごとく、望遠レンズ、シャッタースピード20秒で撮影する。当然、像が流れてしまうが、まずは最初の一歩ということで、場所の確定のみを目標とす。

見つけ方は簡単で、獅子座のデネボラ(ベータ星)から一つ右にあるθ星を見つけ、そこより下方にあるι星に向けて線を引く。この線の中点付近にカメラを向けると見つかる。まだ、眼視の観測はしてないが、非常に分かりやすい位置にあるので次回挑戦したい。

M66,M65,NGC3628
この3つの銀河は、二等辺三角形の形に位置する。頂点にあるのがNGC3628、底辺の左頂点をなすのがM66、そして右がM65. NGC3628は、他の2つに比べ暗くみえる。これはM104(ソンブレロ銀河)と同じように、横向きになっている上に、暗黒物質の黒い帯がかかっているためらしい。M65,M66は斜め上から見る角度となっていて、アンドロメダ銀河と同様、明るく見える。

(追記:簡易赤道儀で改善した観測写真はこちら。)

それにしても、春の夜空には銀河がこんなにたくさん銀河が浮かんでいたのか、と改めて感嘆す。北斗七星だけで4つ、獅子座で3つ、加えてソンブレロ銀河と今回だけで8つも観測してしまった。さらに銀河形成の初期段階と思われる星団も一つ観測できた(蟹座のプレセペ星団、M44)。銀河とは関係ないが、夕方から観測すれば、オリオン大星雲M42だって観測可能だ。(M43とか薔薇星雲とかまだまだたくさんあるようだが、私の機材と腕ではまだちょっと難しい。)

そろそろ講義が始まる。午後遅くの講義だとしても、夏は天体観測が難しい。そこで、太陽の観測をやろうと思いついた。黒点とかプロミネンスとか見えたら嬉しい。しかも、来年は5月21日に金環食が東京で起きるから、その観測準備/練習も兼ねる。

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